「自分に合った働き方をしたい!」と考える看護師さんも多いのではないでしょうか。
看護師はさまざまな働き方ができるため、ニーズに合わせた働き方が可能です。
看護資格を取得している看護師だからこそ、さまざまな職場で働く環境が整っています。
「看護師として自分がどうなりたいのか?」を明確にすることで、自分に合った働き方を見つけられるでしょう。
自分で選択肢を広げることで、あなたのライフスタイルに合った働き方が可能です。
この記事では、主に「雇用形態」「勤務パターン」「勤務先」など、看護師としての多様な働き方を紹介します。
まずは「看護師として自分がどうなりたいか」を知ろう
はじめに、あなたが看護師としてどうなりたいのかを考えることが重要です。
人によって目指すものが違えば、働き方も変わります。
- 若手のうちから経験値を多く積みたい
- 高収入を得たい
- 自由に働きたい
- 子育てや家庭の時間を大切にしたい
- 規則正しい生活リズムの上で働きたい
- 責任感ある仕事は避けたい
上記のように、人によって考え方はさまざまです。
自分の考え方と働き方が合っていないと、ミスマッチの原因となるでしょう。
「こんなはずではなかった。」
「思い描いていた、ライフプランとは違った・・・」
「職場のミスマッチが原因で身体を壊してしまった。」
など、マイナスの要因になってしまう可能性も。
看護師として自分がどうなりたいかを明確にしたうえで、自分に合った働き方を考えましょう!
看護師の代表的な雇用形態4選
はじめに、看護師の代表的な雇用形態について紹介します。
雇用形態は働くうえで重要なポイントの1つです。
雇用形態によって、「給与」「残業」「勤務時間」等が変わります。
選択を誤ってしまうと、あなたが希望する働き方の実現が難しくなる場合も。
働き始めてから「知らなかった…」と後悔しないためにも、今から紹介する代表的な4つの雇用形態は知識として、知っておきましょう。
正社員雇用
一般的な働き方として正社員雇用があります。
正社員雇用とは雇用期間を定めておらず、正規雇用のことです。
正社員雇用は、下記の特徴があげられます。
- 給与水準が高い
- 福利厚生の充実
- キャリアアップを目指しやすい
- 安定して働き続けられる
正社員として働く最大のメリットとして、給与水準が高いといった点があります。
「賞与」「退職金」「昇給」「各種手当」など、福利厚生や待遇面の充実も魅力の1つですね!
福利厚生や待遇面が充実しているからこそ、給与水準も正社員雇用は比較的高いケースが多いです。
また、長く勤めることが前提のため、教育や経験を積ませる教育体制が整っている環境が多いでしょう。
教育や経験を積む環境があるからこそ、スキルアップやキャリアアップを目指せます。
正社員雇用のデメリットとして、残業や夜勤など不規則で長時間勤務になることも。
体力に自信がない方やとにかくプライベートを充実させたい方は、正社員雇用は不向きといえます。
「給与重視な方」「キャリアアップを目指していく方」「安定して働き続けたい方」におすすめの雇用形態です。
契約社員雇用
「契約社員雇用」と「正社員雇用」の大きな違いとして、「詳しい契約書の存在」と「雇用の期限」が決まっている点です。
契約社員雇用の場合、契約書に勤務条件を詳細に記載する必要があります。
正社員は解雇となるケースは少ないですが、契約社員は契約が更新されなかったら場合は解雇です。
契約社員雇用は、下記の特徴があげられます。
- 自由に働ける
- さまざまな職場を経験できる
- プライベートを重視できる
- ダブルワークができる
契約社員雇用の一番のメリットは自由に働ける点です。
1つの職場にとらわれるのではなく、「好きな場所で好きなだけ働きたい!」と考える方は、契約社員雇用は働きやすい環境といえます。
また、正社員は夜勤や残業など体力的に負担が大きくなることもありますが、契約社員の場合は残業をしない契約であれば、勤務時間外の残業はすることなく退社できます。
契約社員雇用のデメリットとして、「正社員より給料が下がる」「契約更新の保証がない」などがあげられますね。
「プライベートを充実させたい」「さまざまな職場で働きたい」といった方はおすすめ!
派遣社員雇用
派遣社員雇用とは病院とは直接契約することなく、派遣会社と契約を結ぶこと。
派遣会社から看護師を必要としている病院や施設を紹介してもらい、勤務する形態です。
派遣社員雇用は、下記の特徴があげられます。
- 採用時、面倒な交渉が不要
- 正社員同等の給与がもらえる
- 自分の希望を通せる
- 基本残業をしなくてもよい
派遣社員雇用のメリットとして、労働条件の交渉を派遣会社が行います。
直接交渉する必要がないため、わずらわしさを感じることはないでしょう。
派遣社員はパートに比べて時給が高く、正社員と同等の給与をもらえます。
一方、デメリットであげられるのが、「教育の体制が整っていない」「キャリアを積んでも給与が伸びづらい」といった点があげられます。
派遣社員には、即戦力が求められるため、教育に力を入れていない場合が多いです。
また、正社員と比べて、「給与が伸びにくい」との声も…。
派遣社員雇用のメリット・デメリットを理解しておきましょう。
「残業はしたくない」「給与はパートより多くもらいたい」など考えている方におすすめです!
パート・アルバイト雇用
パート・アルバイト雇用とは、単発や短期間の空いた時間に働ける雇用形態です。
主な勤務先は病院、介護施設にとらわれず、多岐にわたります。
パート・アルバイト雇用は、下記の特徴があげられます。
- 空いた時間に働ける
- ダブルワークが可能
- 復職するためのリハビリ期間としても働ける
パート・アルバイト雇用は週2の勤務や午前のみの出勤など、柔軟な働き方が可能。
勤務時間だけでなく、勤務先の選択肢も広いため、自由度の高い働き方ができます。
柔軟に働けるため、ダブルワークをしたい方や復職に向けて職場に慣れていきたい方におすすめ!
看護師の基本的な勤務パターン「交代制」について
一般病院勤務の場合は、基本的に2交代制もしくは3交代制での勤務が多いです。
交代制のため、日によって休みが変わります。
交代制は、まとまったお休みをとることも可能なため、旅行や外出に行くチャンスも多いのではないでしょうか?
懸念点として、不規則な生活となってしまう場合もあるため、体調管理が大切です。
次に、2交代制と3交代制の違いについて解説します。
2交代制(日勤・夜勤)
2交代制とは、「日勤」と「夜勤」の2シフトをローテーションする勤務体制です。
一般的な2交代制の勤務時間例
- 日勤:8:00~17:00 8時間勤務
- 夜勤:16:30~9:00 16時間勤務(休憩2~3時間含む)
2交代制は夜勤の拘束時間が長い特徴があげられます。
夜勤は休憩と仮眠の時間が2~3時間ありますが、救急搬送等が多く、忙しいケースも。
夜勤の次の日は、休みになるようにローテーションする病院がほとんどです。
3交代制(日勤・準夜勤・深夜勤)
3交代制とは、「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3シフトをローテーションする勤務体制です。
一般的な2交代制の勤務時間例
- 日勤:8:00~17:00 8時間勤務
- 準夜勤:16:30~00:30 8時間勤務
- 深夜勤:0:00~9:00 8時間勤務
3交代制の場合、それぞれの勤務時間が8時間です。
2交代制に比べて、それぞれの勤務時間が短いですが、次のシフトが回ってくるのが早く、まとまったお休みが取りづらいことも。
現在2交代制を採用している病院が多く、若い看護師は休みをしっかりととれる2交代制を望む人が増えています。
看護師の主な勤務先を紹介
看護師は、病院で勤務している人がほとんどではないでしょうか。
看護師は、病院以外にも働く選択肢は多数あります。
自分のライフスタイルに合った勤務先を選択することで、多様な働き方ができますね!
あなたに合った働き方を見つけるためにも、さまざまな勤務先を知っておきましょう。
一般病院
一般病院の仕事として、「各種測定」「診察の補助」「注射・採血」「投薬」など看護全般の業務を行います。
一般病院は、その他病院に比べて看護師が行う医療業務が多いです。
経験を積めて、教育も充実している一般病院がほとんどのため、スキルアップやキャリアアップを目指すには1番の近道といえます。
大学病院
大学病院とは、大学や研究機関の附属病院です。
診療科は細かく分けられていて、看護師は科目に応じた業務を担当。
看護師の主な業務として、「検温」「脈拍測定」「投薬」「患者のケア」などがあげられます。
一般病院に比べて、医療行為が限られている傾向です。
大学病院は、最新の医療技術や知識習得する環境が整っているため、働く看護士に対しての教育サポートが充実しています。
高い専門性を身に着けたいと考えている看護師さんはおすすめです。
クリニック
クリニックは一般病院に比べて、業務範囲が広がります。
少ない人数での運営がほとんどであるため、即戦力が求められるでしょう。
また、一緒に働くメンバーや患者さんとも距離が近いため、やりがいを持ちながら働けます。
クリニックは基本的には日勤のみのため、ライフワークバランスを整えることも可能です。
保健所
保健所とは、地域に密着して、人々の健康を支援する環境のことです。
地方自治体が運営しているため、保健所で働く場合、地方公務員として在籍します。
仕事内容として「健康相談や家庭訪問」「健康診断」「予防接種」がメインです。
医療行為を求める方には物足りなさを感じてしまう場合も。
保健所は採用倍率が高く、看護師採用は狭き門といわれています。
障害者支援施設・児童福祉施設
障害者施設とは、障害者に対して福祉サービスを提供する施設のことを指します。
仕事内容は働く施設によって異なりますが、「介護の仕事」が主な業務です。/p>
児童福祉施設の仕事内容として、子どもの「衛生管理」「健康管理」「ケガ・病気の処置」がメインです。
施設は医療行為が少ないので、スキルアップを目指したい方は合わないでしょう。
コミュニケーションをとることが好きな方は向いていますね。
訪問看護
訪問看護とは、患者さんの自宅に訪問して看護業務を行うことです。
主な仕事内容として、「注射」「点滴」「測定」「記録」「患者へのアドバイス」などがあげられます。
訪問看護は、自宅に訪問するため、患者さんや家族のメンタルサポートも仕事に含まれますね!
看護スキルのみならず、コミュニケーションスキルも求められるでしょう。
働くうえで通勤時間も重要!働き方が変わる
看護師で働くためには、通勤時間も重要なポイントの1つです。
深夜出勤や残業等で、不規則な生活を送ることもあるのではないでしょうか。
通勤時間を短くすることで、「睡眠時間が増えた」「精神的に余裕ができた」「仕事の生産性が上がった」といった声も・・・
看護師の仕事は激務となってしまう場合もあるはずです。
少しでも仕事の負担を減らすために、通勤に長く時間を費やしている方は自宅から近い勤務先を検討してみるのはいかがでしょうか?
自分の生活スタイルに合った働き方を選択しよう
いかがでしたか?
看護師は多様な働き方ができる職業です。
しかし、自分に合った働き方はさまざまですよね。
自分の生活スタイルに合った働き方を選択するためにも、最低限の情報を知っておく必要があります。
今回お伝えしたことを参考に、あなたに合った働き方を見つけてください!