皆さんは派遣看護師を聞いたことはありますか?
派遣看護師は、どこの病院にも所属していない看護師のことを言います。
今までは常勤で働いている看護師が多かったですが、働き方改革で働き方も多様化しているのです。
今回の記事では派遣看護師の特徴から、仕事内容など幅広く解説していきます。
この記事を読んで、働き方の一つとして参考にしてください!
派遣看護師最大の特徴は、魅力的な働き方!
派遣看護師は、常勤の看護師と仕事内容に大きな違いはありません。
大きく違う点は、雇用形態や契約内容です。
また正社員の看護師の場合は勤務先と契約ということになりますが、派遣看護師の場合は派遣会社との契約になります。
そのため、社会保険や労働条件の提示などは、派遣先の病院が決めることになるのです。
次の項目では、派遣看護師のメリットとデメリットについて解説します!
派遣看護師の3つのメリット
・高い時給で働くことができる
・残業が少ない
・人間関係に悩まされない
どの働き方にもメリットは存在します。
派遣看護師のメリットをよく理解して、この機会に派遣看護師のことを詳しく知っていきましょう。
メリット①:高い時給で働くことができる
1つ目のメリットは、高い時給で働くことができる点です。
派遣看護師は基本的に時給制になっています。
ここが大きく正社員で働いている人と、違う点です!
派遣の時給は東京都都内の場合、約1900円近くまで上がります。
一般的な派遣社員が約1700円に対し、200円も高いことがわかりますよね。
それだけ派遣看護師は需要があるということなのです!
毎日週5で8時間勤務を行えば、それなりの月収を手に入れることができます。
メリット②:残業が少ない
2つ目のメリットは、残業が少ないことです。
正社員の看護師の場合、イレギュラーで業務を対応することが多いですよね?
しかし契約看護師の場合残業時間で発生した給料は、原則全額支給されなければなりません。
派遣看護師が残業すると、その看護師に対しての給料と派遣会社にも残業代を払う必要があります。
つまり正社員より2倍近く残業代を払うことになるのです。
このような理由から残業が少ないのです。
メリット③:人間関係に悩まされない
3つ目のメリットは、人間関係に悩まされないです。
どの職場にも自分と性格が合わない人や、生理的にどうしても合わない人はある一定数存在します。
性格が合わない人がいても、その職場で働く期間が終了したら自動的に職場を移動します。
少しの期間我慢したら、また環境をリセットできるのです。
本当に合わない人がいたら派遣会社がフォローしてくれるため、契約満了になる前に職場を変えることができるなんてことも。
派遣看護師の3つのデメリット
今回のデメリットは、この3つです。
・給与が上がらない
・研修がない
・ボーナス・福利厚生がない
派遣看護師は正社員ではないので、勤務先の病院から福利厚生を貰えないことや、ボーナスが出ないことが挙げられます。
メリットと一緒にデメリットも把握することで、派遣看護師についての理解がより深まります!
デメリット①:給与が上がらない
1つ目のデメリットは、給与が上がらないことです。
基本的にその病院に勤めているわけではないので、給与は上がりません。
自分の実力やスキルを、正当に評価してもらえないことに不快感を覚える人に派遣は向いていないでしょう。
しかし、メリットでも記載しているように、時給は高いためある程度の生活は保障されます。
給与が上がらない=モチベーションが上がらない人も数多くいるので、自分に合っている働き方を選ぶべきなのです!
デメリット②:研修がない
2つ目のデメリットは、研修がないことです。
研修がないため自分の知識やスキルは、自らが行動して身に付けていく必要があります。
派遣看護師は多くの場合即戦力が求められることをご存じでしょうか?
派遣看護師は、高い技術力や知識が求められます。
最初から業務をこなすことができないとただのお荷物となり、病院側から解雇されるなんてことも…
派遣看護師を初めから希望することは、とても危険です。
まずは常勤でスキルや知識を身に付けてから、派遣を将来の選択肢に入れることが良いでしょう!
デメリット③:ボーナス・福利厚生がない
3つ目のデメリットは、ボーナスや福利厚生がないことです。
基本的に派遣看護師はボーナスや交通費は支給されません。
雇用主が違うため、そもそも福利厚生を利用できないのです!
しかし稀にボーナスは出なくても、交通費が発生する場合もあります。
派遣先を決める際の選択基準に、交通費が出るところをしっかりチェックしてみてください。
実際に交通費が出るか出ないかだと、負担の大きさが違いますよね。
派遣先別の仕事内容
一括りに派遣看護師と言っても、自分の派遣先によって仕事内容は少しずつ変わってきます。
今回は4つの派遣先に分けて説明していきます。
・医療機関
・献血を行っているような検診センター
・老人ホーム
・保育園
どの派遣先にもそれぞれの特徴や、共通して言えることがあると思います。
しっかりと自分に合った派遣先を見極めて、決めることが重要になってくるのです!
医療機関
1つ目は医療機関です。
基本的に派遣看護師は病院に勤務になります。
仕事内容は普通の看護師と大きく変わりません。
多くは産休や、育休などで欠員が出た場合に派遣されるのです。
また、自分が希望したら離島や僻地などにも派遣されるなんてことも…
しかしそういった病院は医療体制が整っていない地域もあり、働く上で不便なことも多々あるでしょう。
献血を行っている検診センター
2つ目は献血を行っている検診センターです。
検診センターでは、献血に来た方の検査も行います。
ただ採血だけを行うと思いきや、そういう訳ではないのです!
その他にも消毒や、採血に関しての説明なども行います。
採血ができるだけでなく、医療の知識も必要です!
ちなみに検診センターは昼勤のみのため、夜勤をしたくない看護師さんにとっては注目の職場の一つです。
老人ホーム
3つ目は老人ホームです。
老人ホームの仕事内容は、主に病気などで日常の生活が困難な方の介助的な面が多いです。
例えば、食事、お風呂、着替えなどの介助を行います。
その他にも高齢者の薬の管理や、リハビリなどを提供しているのです。
在宅を目指すための高齢者が、自立するためのサポートを行えるような知識や経験が必要でしょう。
保育園や一般企業
4つ目は保育園や一般企業です。
保育園の主な仕事内容は、主に園児の健康管理です。
例えば園児が怪我や病気を発症した時のための、応急処置役として滞在しています。
一般企業での派遣看護師の仕事内容は、会社員のカウンセリングやストレスのチェックです。
現在の日本では、会社員の健康問題は社会問題になりつつあります。
健康問題を解決するためにも派遣看護師が会社員の方の健康を把握し、改善していく必要があるでしょう。
派遣看護師の3つの働き方
・登録型派遣
・紹介型派遣
・常用型派遣
雇用形態から働き方まで大きく変わることをご存知でしょうか。
次の項目から1つずつ丁寧に説明するので、是非今後の参考にしてください。
登録型派遣
1つ目は登録型派遣です。
まず派遣として働きたい人が派遣会社登録します。
一般的な派遣社員と同じように雇用契約し、派遣期間が満了したら終了。
週5で8時間勤務といった普通の看護師と同じような働き方ができるのです。
もちろん短期や時短などといった働き方も可能なので、自分のライフスタイルに合った働き方ができます!
大手派遣会社の多くはこの働き方主流です。
紹介予定派遣
2つ目は紹介予定派遣です。
紹介予定派遣は、将来的にその職場で働くことを前提とした派遣社員です。
つまり派遣社員の期間が終了したら、正社員として働くことになります。
紹介予定派遣のメリットとしては、採用のミスマッチを防ぐことができるという点でしょう。
実際に現場で働くことで、自分の性格やスキルがその職場と合うか判断できるのです。
現在派遣社員として働いていて、今後正社員として働いていきたい人が向いています。
常用型派遣
3つめは常用型派遣です。
皆さんは常用型派遣を聞いたことはありますか?
派遣会社の正社員として、派遣先企業で働く形態です。
登録型派遣との大きな違いは、就業期間が終了した場合でも雇用先との関係が続いていきます。
つまり、自分の契約期間が終了したら新たな企業に派遣されるということです。
常用型派遣の最大の特徴は、新たな派遣先が見つからない場合だとしても、次の派遣先が決まるまでは給与が支払われる点でしょう。
派遣看護師をする際の注意点
しっかりと見極めて、自分にどのような働き方が合うかを知る必要があります。
ただ自分の時間を増やしたいなどの理由だけだと、痛い目を見るでしょう。
自分の考えをまとめて、派遣の方が向いているとなれば派遣はおすすめです。
それ以外にも、実績のある大手派遣会社を選ぶことも大切です。
大手の派遣会社の場合は、実績のある病院もあり条件も整っています。
まずは大手派遣会社に入ることから始めてみましょう。
まとめ:自分の生活を大切にしたいなら派遣看護師はおすすめ
ここまで派遣看護師の特徴から、メリットやデメリットについて解説してきました。
明確な考えがあり、自分の生活を大切にしたいなら派遣看護師はおすすめです。
しかし注意点の項目でも記載したように、なぜ派遣看護師を選択するのかをしっかりと考えてください。
正社員の方が福利厚生やボーナスなどの、条件は良いでしょう。
派遣看護師は言ってしまえば、中途社員と同じように扱われます。
スキルや知識を蓄えてから選択肢の一つに入れることがベストです!