看護師の仕事は体力面だけではなく、命を預かっている仕事でもあるため精神的なダメージも大きいです。
看護師として働いている多くの方々が一度は退職を考えたことがあるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、看護師を辞めたいと思っている人のよくある退職理由やその後の退職までの手順を解説していきたいと思います!
上司の理解を得やすい退職理由
現在の職場を辞める際に、本当に思っていることをそのまま伝えたとしても必ず良い受け取り方をしていただけるとは限りません。
そのため、効果的な退職理由を伝える必要があります。
理解を得やすい退職理由として、以下の3つが挙げられます。
①体調不良を理由にする場合
業務を行うことで体調不良を引き起こしているのであれば、それを退職理由にできます。
例えば、「精神的疲労により投薬が必要」、「重労働により体をこわしてしまい通院が必要」などの事情が理由になります。
この際注意するべきポイントは体調不良ということが嘘だと分かってしまってはいけないので注意しましょう。
②他の業界へのキャリアチェンジを理由にする場合
こちらの理由は上司からの理解を比較的理解されやすいです。
なぜなら今の業務から離れ、新しいことへのチャレンジしていく思考にシフトしているため、上司も納得せざるを得ないからです。
ただし、今後のキャリアプランなどをイメージし、伝えることが重要になるでしょう。
③出産や育児を理由にする場合
看護師の業務はハードなため、出産や育児と両立しながら仕事を続けていくことは非常に難しいでしょう。
このような状況になった場合には、多くの看護師が一度は職場を離れるものになります。
上司の方もなかなか引き止めにくいと思いますので、理解を得やすい理由となります。
退職時に使ってはいけないNGな退職理由
会社を退職したいと思っている方の理由はそれぞれあると思います!
しかし、実際どこまで本心で退職理由を語っていいのか難しいところです。
今回は、退職時に使ってはいけないNGな理由を4選紹介していきたいと思います。
①人間関係の問題にする
看護師に限らず、どの職場でも毎日顔を合わせる人との関係性が上手くいかなければ働きたくなくなるものです。
特に看護師の方は看護師同士だけではなく、医師との関係性や担当している患者との関係性も大きく影響します。
この状態で長く働き続けるのは精神的に疲れてしまいます。
ただ、このことが本心だったとしても直接伝えてしまっては残される方たちが嫌な気持ちになるためNG理由となります。
退職の意思を伝えたとしてもすぐ退職できるとは限らないため、残りの期間を働きやすくするためにも理由選びは慎重になりましょう。
②夜勤や残業が多くてしんどい
看護師の仕事は残業が多いことや夜勤の仕事があり大変というイメージを皆さんはお持ちではありませんか?
覚悟して働き始めた看護師の方々も実際に働き始めると想像以上だったと思うことがあったかと思います。
一時的に辛いだけならまだしも、感染症が大規模に広がってしまうなど世の中の情勢や季節柄で職場全体が常に忙しい状態の場合心身ともに疲弊していってしまいます。
また、残業代や夜勤手当が出ないという声も一定数上がってきます。
ただし、同僚の方々も同条件で働いていることを理由に聞き受けてもらえないことや出勤日数や勤務時間を考慮してもらうことで退職しづらい状況が出来てしまうことも想定しなければなりません。
③給料が少なくて続けられない
激務の中で休む時間も少なく働いているのに給料が少ないと嘆いている人も一定数いらっしゃるのではないでしょうか。
どれだけ仕事も頑張っても、長年勤めていても給料が上がらなければ1つのやりがいを失ってしまいます。
たとえ看護師の仕事が好きだったとしても、労働対価が釣り合っていなければ続けていくことは難しいでしょう。
ただし、給与の少なさを理由に退職をしようとすると長年勤められている方から反感を買ってしまうことに繋がり、円満な退社を迎えることが難しくなってしまうでしょう。
④仕事に対してやる気が出ない
看護師として将来働いていきたいと考え、決断をした際に描いていた看護師像や目標などがあったかと思います。
しかし、働き始めてみると理想と現実のギャップは大きく、いつの日かやる気を見いだせなくなってしまうものです。
働き始める前に真剣に将来を考えていた人ややる気に満ち溢れていた人ほど不満が募り悩んでしまうでしょう。
ここでのポイントとしてはやる気がないから退職したいという段階で止めないということです。
現職への不満のみでは、職場環境を改善していくことや本人の捉え方次第で解決してしまうため、辞めさせてくれないという事態が発生する可能性もあるためNGです。
しっかりと退職後のプランを明確にし、伝えられるかが鍵になります。
退職するための4つのステップ
退職理由として使用して良い言葉とNGな言葉を紹介してまいりましたが、実際に退職すると決断した後の流れが分からないという方も多いかと思います。
そこで以下のステップをしっかり行えば、スムーズかつ円満な退職を叶えられますので4選紹介していきます!
①上司に理由を伝える
まずは、上司に辞めたい気持ちを理由とともに伝えましょう。
ポイントとしては、申し訳ないという気持ちを前提に退職する意思が強いことをアピールしましょう。
ここでは本心をすべてさらけ出すのではなく、先ほどご紹介した「上司の理解を得やすい退職理由」を参考にしてみてください。
②上司と相談して退職日を決める
上司との面談が終われば、退職日を決め直接退職願を提出します。
ここでの注意点は退職願受理後すぐの退職とはならないということです。
まだ有給休暇を消費していない方もいるでしょう。
有給休暇の残日数から逆算し計画的な退職日設定をしましょう。
円満な退職ではない場合有給休暇を使用させてもらえないケースもあるため退職理由には注意する必要があります。
➂業務を職場に残る人を引き継ぐ
退職願を提出した後は、退職日までに行っている業務を次担当に引き継ぐことです。
この際に注意することは、辞めるからといって適当にならないことになります。
辞めた後に残る方に迷惑をかけてしまい、陰で文句を言われ気持ちよいはずがありません。
あとは、退職日まで頑張って働きましょう。
➃退職をする
仕事の引継ぎを無事に終えたあとは、退職日を迎えるだけになります。
退職理由がどのような理由だったとしてもお世話になった人は多くいるでしょう。
その人たちへの挨拶は欠かさずに行わなければなりません。
院長や看護部長は多忙なことが想定されるため、事前にスケジュールの確認をしておくことが必要になります。
最後の挨拶までネガティブな発言は避け、退職理由と感謝の気持ちを端的につたえましょう!
退職時によくある相談
「退職するための4つのステップ」をご紹介致しましたが、中々うまく物事を進めることが出来ずに悩まれている方も少なくありません。
そんな方のためによくある相談をご紹介致します。
➀上司に引き止められる
辞めたいという意思を伝えたとしても、すぐに受け入れてもらえるケースは少ないかもしれません。
「あなたが必要」なんて言葉をかけられ心が揺らいでも、辞めるという決断を貫きましょう。
組織は一人抜けただけでは困りません。
しっかりとした理由をもとに退職願いを提出すれば、あなたを留める権利を失ってしまいます。
自分の決断を第一優先にしましょう。
②辞めたあとはどうすればいいの?
辞めてからも悩みが全てなくなるとは限りません。
看護師として職場を変えるのか、新たな職種でチャレンジをしていくのかでその先の道は大きく変わっていきます。
現在の職場が上手くいっていないだけで、ほかの職場では看護師という職業をより好きになるかもしれません。
慎重に考えることをお勧めします。
③どのくらい前に伝えればいいの?(概要)
退職の希望を伝えるのは、早ければ早いほど良いです。
法的に定められているのは退職日の14日前ですが、一般的な企業では最低1か月以上の余裕をもった報告が常識とされています。
現在お勤めになられている病院側に就業規則があるのであれば、そちらの記載を確認し従いましょう。
看護師のキャリアチェンジに使えるおすすめ転職サイト
転職をする際に大切なのは、あなたの気持ちをしっかりと理解し寄り添ってくれるアドバイザーと出会うことです。
そのために複数の転職サイトに登録し、より相性のいい担当アドバイザーに出会うチャンスを増やしましょう。
➀看護roo!(概要)
「看護roo!」は看護師の転職サイトの中で王道といえる人気サイトになります。
求人数は業界トップクラスの5万件以上で面接対策や条件交渉などのサポートも丁寧です。
➁マイナビ看護師(概要)
「マイナビ看護師」は病院以外の職場にキャリアチェンジしたい看護師さんにおすすめの転職サイトになります。
こちらのサイトは約半数が老人ホーム、訪問看護、病院、クリニック以外の求人なのが特徴です。
また、非公開求人も充実しているため、ほかの転職サイトでは紹介してもらえない人気職場なども豊富です。
③医療ワーカー(概要)
「医療ワーカー」は正社員・派遣・アルバイトまで幅広く取り扱う看護師転職サイトです。
月給40万円以上も狙える求人情報なども掲載されている特徴があります。
直接会わなくてもオンライン上で完結するため、就業中でも安心して利用いただけるでしょう!
まとめ
看護師は精神的負担と肉体的負担が大きい仕事です。
多くの方が不満や悩みをもち、退職を考えています。
ですが、実際に退職する理由を伝える際には、本音ではなく建前を使ったほうがいいでしょう。
退職に対して、悩んでいることがあるのであれば相談相手を見つけるか、転職サイトを活用してみましょう!
なかなか辞めさせてくれない人や伝えることが苦手な人は退職代行なども活用することをおすすめします。
一人で抱え込まずに、円満な退職を目指していきましょう!