看護師と“夜勤”は切っても切れない関係だと感じている方も多いのではないでしょうか!
総合病院などの大規模な病院の場合は入院している患者さんの対応などもあるので夜勤がありますが、外来のみの病院や訪問看護専門の病院であれば夜勤は一切ありません。
今回の記事では夜勤のある職場への転職を考えている方や、夜勤のある現場から日勤のみの現場への転職を考えている方向けに看護師の勤務体系や夜勤・日勤それぞれのメリットとデメリットをご紹介していきます。
最後までご愛読よろしくおねがいします!
看護師の勤務体系とは?
看護師の方で勤務体系にものすごく気なっている方がいるでしょう!
「他の病院の勤務体系が気になる」「夜勤と日勤の違い」などが主に挙げられます。
病院にもよって勤務体系は異なりますが、こちらでは夜勤のある病院での勤務体系についてご紹介していきます。
交代勤務
基本的には日勤と夜勤を組み合わせた月ごとのシフトが組まれます。
そのシフトに合わせて日によって日勤と夜勤を交代で行っていくのが一般的な夜勤ありの勤務です。
この交代勤務も交代の数によって種類が異なり、それぞれの特色があるので詳しく紹介していきます。
2交代勤務
2交代勤務とは8時から17時までの日勤と16時30分から翌朝9時までの夜勤の二つのシフトで病院を回していくシフトのことです。
2交代勤務の場合は夜勤の勤務時間が長いため、夜勤明けの2日間が休みとなることがほとんどです。
まとまった休みが比較的取りやすいため、プライベートを充実させやすいことが メリットの1つです。
デメリットとしては夜勤が長時間になるため、体への負担が大きくなりがちなため、年齢を重ねるにつれて、2交代勤務の夜勤は徐々に大変になっていくことが挙げられます。
3交代勤務
3交代勤務は日勤と夜勤の2つではなく、“準夜勤”というシフトが組みこまれたものになります。
2交代制との違いは夜勤の時間が24時から8時30分までに短縮され、準夜勤という16時から24時30分までのシフトが増えているところです。
3交代勤務のメリットとしては、準夜勤と夜勤の勤務時間が短くなることで負担が減少されることが挙げられ、デメリットとしては夜勤明けの休みが短いこととが挙げられます。また、」日勤と夜勤のみではなく、夕方からの勤務もあるため生活リズムが不安定になるでしょう。
夕方からの勤務を含めると勤務日としては2交代よりも増えるので、仕事とプライベートのメリハリをつけづらいことが挙げられます。
看護師の雇用形態とは?
看護師は雇用の形態によって勤務の時間や条件で大きく異なります。
こちらでは主な4つの雇用形態とそのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
正社員
看護師は病院などの施設から直接雇用されるものになります。
決まった勤務時間で長期間の勤務が求められることが特徴で、雇用が安定していることも特徴の一つです。
また、長期間の勤務が前提なので、キャリアアップや保障面や手当面も充実しており、看護師を生涯の仕事として選ぶのであれば正社員が最も安定したものと言えるでしょう。
デメリットとしては正社員ということで、どうしても残業などの勤務時間外の勉強会などは正社員が行うことになりがちなので、労働環境としては厳しいものになることが多く、プライベートとの両立が困難になることがあげられます。
派遣社員
こちらは自ら勤務先である病院や施設を探す必要がなく、希望に沿った勤務先を登録した派遣会社から紹介してもらうことができるので、自ら職場を探す手間も省け、仲介として派遣会社が介入しているため職場に対する意見や希望を伝えやすいこともメリットの1つです。
さらにパートやアルバイトと比べて保障面も充実していることが多く、高時給で働くことのできる職場が多い傾向にあります。
デメリットとしては、契約期間終了後に必ず更新してもらえる保障がないため、安定して働き続けることは難しくなってしまうことが挙げられます。
パート・アルバイト
パートやアルバイトでは上記2つの形態よりも勤務時間が短く、曜日ごとの勤務や日中の数時間だけ働くことのできる雇用形態です。
働く日数や時間帯を自分で調整して働くことができることが一番のメリットで、小さい子供のいるお母さんなどでも働くことができます。また未経験でもOKな職場も多く、そこから正社員雇用を行っている職場もあるため、未経験からのステップアップを目指すこともできます!
デメリットとしては、給与システムが時給や日給がほとんどで、手当などの保障面では上記2つの雇用形態よりも劣る面が多くなってしまいます。
看護師夜勤のメリットを3選紹介
こちらの記事を読んでいただいているということは、現在夜勤のお仕事がある、もしくはこれから夜勤でお仕事をする方たちだと思います。
これから看護師の夜勤業務のメリットについて3選紹介していきます。
メリット①高収入
最も大きなメリットとして挙げられることが多いのが、給与面です。
給与に夜勤手当がプラスされるため日勤のみの場合よりも確実に収入は増加するでしょう!
夜勤手当の金額については勤務している病院によっても異なりますが、平均としては5000円から10000円が相場といわれており、相場の最低金額である5000円であったとしても月に4回ほど夜勤をすれば単純計算で2万円給与が増えることとなります。
メリット②日中が休み
シフト勤務でなおかつ勤務は夜からなので平日の日中が休みになります。
人が多く混雑している場所(レジャー施設・)でも平日の昼間であれば意外と空いているなんてこともあるかもしれません。
また土日休みだと仕事を休んで行かなければならない役所などの公的手続きも問題なく行うことができます!
メリット③看護師としてのスキルアップ
夜勤は基本的には少ない人数でシフトが組まれています。
日勤では複数人で行う業務も夜勤の場合だと少人数で行うことがほとんどなので、業務のスピードも向上することができます。
一人当たりで対応する患者さんの数も多く、技術や知識面のみではなく責任感も身に付き、夜勤を経験したことがあるというのは先の転職活動でも活かすことのできる経験になるでしょう。
デメリット3選を紹介
もちろん夜勤業務はメリットだけではなくデメリットと感じる点もいくつかあるでしょう!
夜勤勤務をしている看護師さんが感じる働き方のデメリットを3選紹介していきます。
デメリット①不規則な生活リズム
夜に仕事をして昼間に寝るという日が週に何日かあるため、昼夜逆転の生活になってしまう可能性が高く、体調を崩しやすくなります。
特に2交代や3交代の場合、シフトによっては日勤と夜勤が交互になり、体を慣らすこともできない状況になってします危険性もあり、そうなってしまうと勤務の最中に眠気が訪れてしまい、業務に影響が出てしまうことも十分に考えられます。
デメリット②家族・友人と休みが合いづらい
家族と同居などしている場合は特に生活のリズムを合わせることが非常に難しく、家族が日中仕事などをしている間に自宅で休み、家族が帰ってくる時にはすでに夜勤に向かっており、会話をする場面すらないなんてことも考えられます。
また、シフト勤務ということと相まって友人と旅行に行くなどの予定を立てることもシフト希望を出す段階から計画が必要になってしまいます。
デメリット③急なシフト変更に対応できない
夜勤シフトが少人数で組まれていることは先ほども説明いたしました。
少ない人数の中で一人でも欠勤してしまうと業務に大きな影響が出てしまいます。
体調不良などの場合は仕方がありませんが、代わりのスタッフを探すことは容易ではないため、私用でシフトを変更するというのは難しいと考えておきましょう。
看護師が転職時に注意するべき3つのポイント
ここまでは看護師の雇用形態についてと夜勤のメリット・デメリットを紹介してきました。
ここからは実際に転職を考えている、検討している看護師の方に向けて転職活動の時に注意して調べておくべきポイントを3つ紹介していきます。
雇用の条件
まずは大前提として雇用条件はきちんと把握しておきましょう。
給与に関してだと、先ほど紹介した夜勤手当が基本給に含まれている場合もあるので、確認していないと想定していた収入よりも少なかった、なんてことになる可能性もあります。
派遣社員から正社員を目指したい場合は正社員登用の過去の実績なども聞いておくとよいかもしれません。
現場病院の施設
設備によってはこれまでに行っていた業務だけど手順は異なる可能性も考えられます。
また施設に付随して、診療科目の安易な変更も注意しましょう。
科目が異なると業務内容だけではなく、患者層や診療内容などすべてが変わってしまうといっても過言ではないので、他の診療科目について勉強したいという強い気持ちがない限りは、一旦考え直すことも大切です。
職場の年齢層
面接などの際に職場の年齢層を聞いておくことも意外と重要です。
主婦層が多く働いている環境だと子どもの体調不良などの急な休みが発生することも多く、それに伴って業務が忙しくなってしまうことも想定できます。
困ったときはお互い様という気持ちで全員が仕事をしているので、自分が困ったときにも助けてくれる職場という考え方もできるので自分に合った職場を見つけてみてください。
看護師が転職するなら夜勤については気にするべき!
今回の記事では看護師の雇用形態と夜勤のメリットなどについてご紹介し、転職時に注意をしておくべきポイントについても併せてご紹介していきました。
夜勤を経験したことがある方、これから経験する可能性がある方のどちらも夜勤のメリットとデメリットを理解しておくと今後の転職活動の一つの指針にすることができます。
夜勤の有無だけで転職先を決定するのは早計ですが、材料の一つとして念頭に置いても良いのではないでしょうか。
自分にあった良い職場を見つけるために一歩踏み出してみませんか?!