看護師をしている人なら、一度は「看護師を辞めたい…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ストレスを抱えたまま無理をして働き続けるのは、心身に不調をきたし看護の仕事が嫌になってしまうかもしれません。
一つのミスで人命に関わる可能性もある仕事で、精神的にも体力的にもとても大変な職業です。
この記事では、看護師を辞めたいと考えてしまう原因と対処法について解説していきたいと思います。
現在の仕事を辞めたいと考えている看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください!
看護師を辞めたいと悩んでいる時の対処法2選紹介
「忙しくて、もう看護師の仕事をやっていられない」
「看護師の仕事を辞めたくて仕方ない」と思った経験がある看護師は多いでしょう!
仕事を辞めたいと悩んでいる際の看護師の対応を紹介していきたいと思います。
辞めたい気持ちが強すぎると心が荒れていってしまうので、有給休暇が余っていれば、長期休暇で仕事から離れてみましょう。
職場内での悩みや辛さを家族や友人に話すだけで、気持ちが晴れることも多いので趣味などに時間をつかって心をリフレッシュさせるのも一つの手です。
①人間関係を改善させる
すぐに実践できることとして、相手の顔色を伺うのではなく、自らの今後のために、患者さんのために何ができるかを考えるのも良いでしょう。
職場の人間関係が悪くなっている原因を見つけ出すことで、「上司からのいじめなのか」、「仕事がきつくてぎすぎすしているのか」、「自らの行動で孤立してしまっているのか」それぞれに対して自分が何をできるのか考えてみましょう。
相手への気遣いや印象をよくする努力などは忘れてはいけませんが、それでも改善しなければ、職場を変えることもひとつの改善策です。
②転職をする
自身の努力で現状を改善できるのかもしれないですが、居心地が悪くなりそうなどの心配事が多くなるなら、思い切って転職するのも良いでしょう。
看護師は退職したからといって再就職に困ることは然程ないでしょう!
看護師を辞めたいと悩んでいる時の主な理由9選紹介
看護師の仕事は、不規則な勤務時間や人の預かる仕事という職業柄、とても大変な仕事ですよね。
看護師を辞めたいと考えてしまっているのは、あなただけではなく多くの方が考えていることです。
看護師及び仕事を辞めるということは大きな決断になるので、簡単に決きられることでもありません。
辞める前に何かできることはないか考えてみることも大事なので、まずは自分が辞めたいと思ってしまう原因を把握してみましょう。
①職場での人間関係
働いている病院内の看護師同士や医師との人間関係がうまくいかずに、辞めてしまいたくなってしまう原因です。
いじめやパワハラなどは精神的に辛いものであり、特に看護師はチームで行う仕事になるので、人間関係の悪さは職場での働きづらさに直結する大きな要因の一つになります。
先輩の看護師から無視されるなどのいじめを受けることや医師から受けるセクハラなど、様々な人間関係の問題があるのです。
人間関係の問題はどこにでもあります。
②精神的な辛さ
仕事が過酷であり、精神的に辛いや辞めたいと考える看護師は多いです。
毎日の取り組む業務の中で体調不良を起こして退職した方が多く、うつ病などでメンタルをやられることも多いと考えられます。
看護師は命を預かる責任のある仕事であり、病気で悩んでいる人の力になりたいと思い看護師になっても自らの処置が患者さんの生死に直結することもあり、気が休まることはありません。
③ハードワークによる疲弊
看護師は夜勤勤務が多く、ハードワークによる疲弊で辞めたいと考える方が多いです。
病院や訪問介護では、オンコール体制を導入しています。
オンコールとは、病院のやっていない時の祝日や夜間にも24時間体制で患者の対応を行う勤務形態です。
患者が不調を感じた際に頼れる存在がいるのは安心ですが、休日も肌身離さず携帯を持ち歩く必要があり、仕事と休日のオン・オフをつける事が難しく気づかないうちにストレスをため込んでしまいます。
体力的にも精神的にも非常にキツイ仕事ですね。
④給料が低い・残業代が出ない
看護師の方の中でも給料や残業代に対しての不安がある方が多いのではないでしょうか。
特に残業代の中でも前残業に対する不満が多く、出勤してからの着替えや受け持ち患者の準備なども前残業も勤務とみなす動きが広まっています。
給料面でも基本給が上がらないと嘆いている方が多く、看護師の昇給額が他職種と比べ低いことがかねてから指摘されていました。
一般企業でいう部長や課長などの役職が少ないことも、昇給額が増えていかないことの原因になるそうです。
一般企業では土日出勤の場合振替休日があったり、休日手当がついたりすることが多いのではないでしょうか。
大規模の病院ではインセンティブがつくところもあるのかもしれませんが、大晦日やお正月に出勤した場合のインセンティブも決して多くはない印象です。
⑤患者とのトラブルによる疲労
人間関係や給料の低さの他にも患者とのトラブルが原因で今の職場を辞めたいと考える看護師もいます。
どうしても業務の関係上、患者さんを第一優先にできない場面があります。
「どうしてすぐにきてくれないだ」と叫ばれるなど、理不尽な暴言や暴力をとる患者さんも中にはいるのです。
お互い人ですが、患者と看護師という立場上どこまで自分の意見を強く言い、意見を通していいのか分からずに悩むことも多くあります。
回復期リハビリステーション施設では、患者さんとのご家族と揉めるケースもあるでしょう!
⑥看護師に向いていないと考えるようになった
看護師という職業柄気が強く責任感の強い人が多いので、なかには「なんでできないの?」、「協調性がない」など冷たい言葉を職場でいわれることもあります。
新人看護師のときに職場の上司から冷たい言葉をかけられたりすると「看護師にむいていない」と感じるうえに、職場の人から怒鳴られたり、否定されつづけると働く気もなくなるのです。
⑦結婚できないから辞めたい
勤務時間は精神的に張り詰めた時間が長く、ストレスからくる疲弊は大きいといえます。
通常勤務以外の仕事も実は山ほどあるのです。
総合病院など大規模な病院では、大抵独自のキャリアアッププログラムがあります。
5年目までの看護師は年間を通した課題を与えられ、休日に研修や学会に参加することも多いのです。
休日に時間を費やす要因が原因で挫折し離職する看護師は多いため、慢性的な人手不足に陥っていることが考えられます。
日々の勤務で看護師は「結婚したい」よりも「はやく仕事をやめたい」ということで頭の中いっぱいになっていることでしょう。
⑧勤務時間の不規則
日勤と夜勤を繰り返す生活で、時には3交代で深夜から出勤することや、急な電話で呼び出しがかかることもあります。
⑨感染症による不安
新型コロナウイルス感染症をきっかけに発生地域などのニュースを目にして、自身の将来に不安を感じるかたも多いのではないでしょうか。
受け入れを行っている病院では、残業や夜勤が重なり、心身の負担が増えているにも関わらずボーナスが下がってしまうこともあるみたいです。
病院で努めている以上、自身が感染してしまうだけでなく、家族や友人にも移してしまう恐れがあります。
コロナ渦の現在、看護師をやめたいと考えている看護師も多いのではないでしょうか。
看護師を辞めたいのにやめられない理由とは?
看護師の方の中で、辞めたくてもなかなか辞められない理由がある人はいるのではないでしょうか。
今回は、辞めたくてもなかなか辞めることができない理由を紹介していきます!
①退職の許可が認められない
退職希望を提出しても、「退職の許可が認められない…」と悩む方は少なくないです。
退職は労働者の権利であり、絶対にやめられない職場はありません。
退職したい旨を伝えたら強い引き止めにあったり、退職は許可されても人員不足により退職日を3か月伸ばされたりするなど様々なケースがあります。
引き止めにあったときは、以前よりも強気に退職することを伝えてみて、それでも話が進まないようであれば直属の看護部長ではなく人事部や総務部への相談をおすすめします。
人事部や総務部への相談でも許可が下りない場合、労働基準監査官に相談しに行くことで許可がでることがあります。
②看護師奨学金制度の利用がネックになっている
看護師をやめたいと考えていても、看護師奨学金制度を利用したことが足かせとなっている方もいます。
看護奨学金制度とは、月額3万円を受けながら看護学校に通うことができる制度です!
東京都の場合、卒業後に指定の施設で5年間看護業務を行うことで、返済が免除になるものです。
便利な制度ではありますが、看護師を辞めたいと申し出た時に「奨学金返済をするように」といわれる事があり、返済を催促される場合があるが、奨学金の返済期間を満了しなくても退職できます。
退職はできますが、できたとしても奨学金の返済は必要となるので返済の予定を明確にして提示するのは必要でしょう!
③自身のキャリアで転職できるかの不安によるもの
1~2年目の看護師さんは「自身のキャリアで転職できるのかな…」と不安になるでしょう。
1~3年目で辞めてしまうと、その後の転職活動で苦労してしまう傾向があります。
美容外科の施設では教育コストを省くために、臨床体験が3年未満の看護師は採用しない可能性が高いです。
訪問看護だと、1年目の看護師でも転職できた事例もあるので転職を成功させるには就職先を見極めておきましょう。
④コロナの影響による転職難易度の増加によるもの
コロナ渦により、看護師の求人倍率が低迷しており転職難易度が高まっています。
求人倍率の低迷している要因として、感染を懸念した外来患者の減少により赤字の医療機関が多くなっています。
看護師で働いている方は、実際に給与やボーナスカットの話も多く、看護師の採用はコストがかかるため今後も採用を控える病院が増えると考えられています。
看護師を辞めたいと悩んでしまう理由と対処法を把握してよりよい人生を送りましょう!
看護師を辞めたいというのは、看護師であれば一度は考えたことのある苦しい問題ではないかと思います。
本記事では、対策と原因をそれぞれ説明させていただいたので今の職場が嫌であれば我慢する必要はありません!
転職を決意した際には、自分に合った理想の職場を見つけてください!
充実した未来に向けて一歩踏み出してみませんか!!