看護師として転職活動をする際に必ず面接で聞かれるのが「転職理由」です。
さまざまな転職理由がありますが、面接でどのように伝えれば好印象を与えることができるのか皆さんはご存知でしょうか。
今回は、面接で好印象を与えられる転職理由と面接の受け答え方を解説していきます。
ぜひ、転職活動中の看護師さんは参考にしてみてください!
看護師で多い転職理由とは?
転職する際に必ず聞かれる質問が転職理由ですよね。
転職理由に応じて、印象をアップさせることや面接での突破率が変わっていきます!
ここでは人によっては転職する理由は異なりますが、看護師さんの転職理由で代表的な3つの理由を紹介していきます。
ぜひ、ご自身の経験と照らし合わせてご覧ください。
①給与や待遇の不満による転職
まず1つ目に挙げられるのは、「給与や待遇の不満」による転職です。
看護師に限らず、働くうえで重要な部分になってくるのが、給与と待遇ですよね。
看護師の仕事は激務でありながら、給与が少ないという特徴があります。そのため不満を持たれる方も少なくありません。
また人手不足と言われている業界でありながら、仕事の内容は人の命に関わります。そのためとてもプレッシャーの大きい仕事です。
給与があがらず責任が増えていくことで仕事が割に合わないと感じても仕方ないですよね。
ただし、給与や待遇の不満をそのまま面接で伝えてしまうとマイナスのイメージを面接官に与えてしまう可能性があります。
②過酷な労働環境による転職
仕事内容的に、夜勤や残業などイレギュラーに働くことが多いのも看護師の特徴です。
「過酷な労働環境」による転職も数多くの看護師さんがあげる転職の理由です。
残業代や夜勤手当が出ない職場環境があるとよく耳にします。
また、日常的に「人の死」に直接的にかかわる仕事のため、精神的にも過酷な労働環境といえるでしょう。
常にハードワークを求められる看護師は心身ともに疲れ果ててしまう人も多いです。
しかし、こちらの内容も面接時にそのまま伝えてしまうと、面接官によってはマイナスにとらえてしまう場合があります。
③人間関係による転職
最後に多くあげられるのが、「人間関係」による転職です。
人間関係に関しては、社会人にとって切っても切り離せない関係です。
新人看護師の方は特に仕事で覚えることが多いので、ミスが増えてしまいます。
上司が指導することで怒られたと感じてしまうのではないでしょうか。
結果的には「私は看護師に向いていないのではないか」とネガティブになり、さらに人間関係が悪化してしまいます。
しかし、転職においても人間関係が原因で転職活動をしていると面接官に伝えるのはマイナスイメージになってしまうので注意が必要でしょう!
面接で好印象を与える転職理由の伝え方
看護師という仕事柄、どうしてもネガティブな理由で転職を考えている方も多いですよね。
精神的にも身体的にもハードワークになってしまうのが看護師。
「辛くてやめたい」などネガティブな退職理由は仕方がないです。
しかし、面接の際はネガティブな気持ちを抑えて、面接で好印象を与えられるように意識をするようにしてみましょう!
給与や待遇の不満に関しての伝え方
「給与や待遇」に関して伝える場合、「お給料がすくなかったから」と伝えてしまうのはあまりいい印象を与えません。
どう伝えるといい印象を与えることができるでしょうか
解答例
「職場環境には満足していましたが、正当な評価制度・キャリアアップが不透明で、もどかしさを感じていました。
私は将来、看護師として教育する立場としてキャリアアップをしていきたと考えております。
前職の体制では難しいと感じましたので退職を致しました。」
などと積極的な姿勢を伝えることが重要です!
よっぽどひどい場合でない限りただの不満になってしまうため、マイナスのイメージにならないように積極性を意識して伝えるように心がけましょう。
過酷な労働環境に関しての伝え方
仕事柄的にもどうしても長時間労働になってしまうケースがあります。
長時間労働が原因で、業務内でのミスなどを面接官に伝えられるようにしておくと良いでしょう。
また、具体的な勤務時間など数字で伝えるとより信ぴょう性が高まるので一日の勤務時間の把握などもしておくとさらに良いです。
解答例
「勤務時間が長く、1日の平均労働時間が16時間を超える日々が半年ほど続いて体調を壊した時期がありました。
上司に相談をしましたが、勤務時間が解消することはありませんでした。
将来長く、看護師として働いていきたいと思い、退職を決意しました。」
こちらもただ、「忙しい」と不満を伝えるだけでは面接官には響きません。
解答例のように実際の現場で長時間労働が及ぼした悪影響を伝えることで面接官も納得してくれるのではないでしょうか。
最後に「長く働きたい」などポジティブな言い回しをすると良いでしょう!
人間関係に関しての伝え方
「人間関係」を理由に退職する場合も同様です。
面接官が「入社してもすぐにやめるのでは」と不安を抱き、低評価を受ける可能性があるでしょう。
面接官を不安にさせないためにも転職理由をポジティブに変換していく必要があります。
ここでは「人間関係が原因で、やりたいことができない環境にいる」と伝えれば、面接官にポジティブな姿勢をアピールできます。
解答例
「チームワークを大切にして看護の質を高めていきたいと思っています。前職では個人の裁量で働く看護師が多く、患者さんに対して本当の意味で質の高い看護を提供できているのか、疑問に思うところが多々ありました。
他部署と連携して業務を遂行した際にはこのうえないやりがいを感じ、わたしは一人で働くよりも、チームで協力しながら働くことが向いているということに気づきました。
そのためチームワークを重要視している場で働きたいと思い、退職いたしました。」
このように積極性を見せつつ、やりたいことができないもどかしさを伝えることで面接官はプラスに受け取ることができるでしょう。
面接で悪印象を与えるNGワード3選を紹介!
面接時にどんな理由であれ、自身のマイナスな面を伝えるのはNGです。
マイナスな面を伝えてしまうとどうしても消極的な印象を与えてしまうのです。
かなり多くの方が言ってしまっている、面接で悪印象を与えてしまうNGワードを3つ紹介していきますので参考にしてみてください。
①前職の悪口
面接時に前職の悪口をいうのはNGです。
もしかしたら、多くの人が伝えてしまっているので注意しましょう。
理由としては、面接官は自分の会社も同じように悪口を言われるかもしれないと、悪印象を与えることが。
また、前職の悪口をいうことで、採用後、「人間関係を正しく築くことができるのか?」という不安に駆られてしまいます。
面接官にマイナスのイメージしか持たれないので注意しましょう。
②給料の不満
給与の不満を直接伝えてしまうとお金のことしか頭にないと受け取ってしまう面接官もいます。
給与は基本その人の努力次第で上がるものなので、ただ給与の不満を言ってしまうと「努力をしない」という印象を与えてしまう可能性も。
給与に関して面接で伝える場合は前職での成果と成果に対しての行動をしっかりと伝え、それでも給与に反映できなかったという旨を伝えましょう。
③残業時間に対する不満
残業は多かれ少なかれ、どの会社でもあり得ること。
残業に対してそのまま伝えてしまうと、「うちの会社でも残業があるのに、大丈夫かな」と面接官は不安になってしまいます。
「残業をしたくない」ということは効率的に働きたいなどというメリットもあげられるので、うまい言い回しをするようにしましょう。
看護師面接でよく聞かれる質問例
看護師に求められるのは、コミュニケーション能力です。
理由としては患者さんと密なコミュニケーションをとるのが毎日の業務に含まれているからです。
そのため、面接ではコミュニケーション能力を重視されていることが多いので面接対策が重要となります。
今回は、面接の際によく聞かれる質問3選を紹介していきます。
①ここでやりたいことはなんですか?
これから業務を行う上で、どのような目的で働くのかを伝えるかどうかが大切になっていきます。目的を持っているかどうかで熱意が伝わりやすくなります。
自身がどのように働きたいのかを明確に準備しておきましょう。
②看護師になったきっかけを教えてください
看護師になるきっかけを聞くことでその人の看護師としての熱量が伝わります。
面接官はこの人がどのような人なのか、どういった熱意を持って働いてくれるかなどを見極める質問になります。
なので、自分のエピソードなどを含めながら話せるように準備しておきましょう。
③あなたの長所を教えてください
面接官は長所を聞くことで、その人の人柄を知ることができます。
どのような経験をしてきたのか、どのようなことを意識して行動してきたのかなど調書を聞くことで簡単に想像することができます。
ポイントは嘘をつかずに自分をしっかりとアピールできるように準備しておき、なるべくポジティブなエピソードを付け加えると良いでしょう!
看護師面接を成功させるために
いかがでしたでしょうか?
今回は面接で好印象を与える転職理由の伝え方について解説させていただきました。
大事なポイントとしてどんなにネガティブな理由であれ、そのまま伝えないことが大切です!
ポジティブな言い回しをして面接官に好印象を与えることを意識すると、さらに面接の質が上がるでしょう!
これから面接を控えている方もこの記事を見て、面接対策をしていただければ幸いです。